“春ゆきてレトロチカ”は、時代を超えた重厚な物語と本格派ミステリーが融合した新感覚のアドベンチャーゲームです。プレイヤーは多様な登場人物の人間模様や、複雑に絡み合う謎を解き明かしながら、分岐する選択肢や美しい映像美、レトロな世界観を堪能できます。
本作がどのように物語や推理体験を深化させているのか、その魅力を余すことなくお伝えします。一度プレイすれば、その独特な世界に引き込まれること間違いなし。映画を見てるかのような美麗な映像や作り手のこだわり、プレイヤーたちの反響まで、詳しくご紹介していきます。
春ゆきてレトロチカで体験できる新たなミステリーの扉を、ぜひあなたも開いてみませんか。
総評レビュー
おすすめ度:
俳優陣の演技やストーリーの構成、印象的なBGMにはしっかり満足できました。ただ、推理パートにやや物足りなさを感じる点や操作性の不便さが気になるところです。全体として完成度は悪くありませんが、価格を考えるとセール時に購入するのが特におすすめです。
詳しい評価内容は記事の後半に執筆しますので、ぜひ最後までご覧下さい!
本格ミステリーの世界へと誘う魅力【春ゆきてレトロチカ】

画像はSteamストアページより引用
春ゆきてレトロチカは、スクエニ(スクウェア・エニックス)が手掛ける本格ミステリー・アドベンチャーゲームです。実写映像や昭和の雰囲気をまとった美麗な世界観、緻密なシナリオ構成で多くの推理ファンを魅了しています。
直感的な選択肢や、女優陣によるリアルな演技によって、これまでのノベルゲームとは一線を画した体験ができると話題です。近年多様化するアドベンチャーゲームの中で「ミステリー」の真髄を堪能したい方にピッタリな一作です。
作品概要とあらすじ
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 春ゆきてレトロチカ |
ジャンル | 実写映像ミステリーアドベンチャー |
発売日 | 2022年5月12日 |
プラットフォーム | Nintendo Switch、PlayStation 4、PlayStation 5、Steam |
開発 | スクウェア・エニックス |
発売 | スクウェア・エニックス |
主な特徴 | 実写映像を使用したミステリー、100年を超える四つの殺人事件を解くストーリー、プレイヤーが推理を組み立てて真相に迫る! |
公式サイト | 公式サイト |


春ゆきてレトロチカは、スクウェア・エニックスが贈る話題の実写ノベルゲームで、重厚なミステリーと巧妙な伏線が特徴的です。
物語の舞台は昭和時代と現代が交錯する小さな孤島。「不老の家系」にまつわる怪事件をめぐり、数世代に渡る謎が紡がれます。実力派女優陣による迫真の演技と、シナリオライターの筆致が生み出すサスペンスが特徴で、ネタバレ厳禁のストーリー展開がプレイヤーの「推理心」を刺激します。ゲームと映画が融合したような体験がここに用意されています。
時代を超えるストーリーライン
春ゆきてレトロチカのストーリーは、時代を越えて交錯する複数世代の物語が織りなす複雑な構成が魅力です。
昭和初期から現代まで、同じ家系に連続して起こる不可解な事件の真相を追いながら、過去と現在を行き来するシナリオとなっています。それぞれの時代背景や人間関係が、ミステリーの核心に少しずつ迫る作りになっており、伏線回収の爽快感も格別。時系列の謎が徐々に絡み合い、推理好きの考察心をくすぐる展開が評価されています。
独特な世界観と美術設定

画像はSteamストアページより引用
昭和の香りを残しつつ、どこか幻想的でレトロな世界観が、春ゆきてレトロチカのシナリオや演出に大きな影響を与えています。
島内の古びた洋館、庭園や書斎など、細部まで作り込まれた美術設定が物語に一層のリアリティと没入感をもたらします。レトロなインテリアや衣装も、時代性や登場人物の背景を巧みに表現。
映像美とともに、しっとりとしたライティングやカメラワークが、プレイヤーをミステリアスな空間へと誘います。
謎解きの難易度と本格推理体験

画像はSteamストアページより引用
推理アドベンチャーとしての醍醐味は何と言っても謎解きの難易度と本格的な推理体験のバランスにあります。
ヒント機能や進行サポートも充実しており、推理初心者からコアなミステリーファンまで、幅広く楽しめるようになっています。
巧妙に張り巡らされた伏線のおかげで、事件の真相を読み解くたびに新たな感想や考察が生まれ、レビューでもその奥深さが語られています。プレイヤー自身が物語へと引き込まれていく感覚が多くの支持を集めています。
ゲームシステムと推理の流れ
本作では、ひとつの事件が【問題編】【推理編】【解決編】の3つのパートに分かれて進行します。
問題編

殺人事件の一部始終を実写映像で目撃することができます。手がかりを集めたり、登場人物の関係を把握したりと、事件解決の鍵となる情報が随所に散りばめられています。
推理編

問題編で入手した「手がかり」や「謎」を組み合わせ、自分だけの仮説を立てていきます。多彩な仮説を試すことができますが、すべてが正しいとは限りません。ミスリードやユーモアのある仮説も用意されているため、どれが真実に近いのかを見極める冷静な推理が求められます。
解決編

組み立てた仮説を整理し、犯人を特定していきます。ときには犯人が反論してくることもあり、自分の推理を信じて論理を積み重ねる強さが必要です。
事件の手がかりは、実写映像やイラストを通して提示されます。各場面でプレイヤー自身が次に進む行動を選びながら、証拠や会話の伏線を一つひとつ見極めて真相に迫る流れは、本格的なミステリーゲームそのもの。犯人の特定やトリック解明の場面では緊張感あふれる演出が用意されており、推理ゲームとして高い満足感と手応えを味わえます。
ヒントや進行サポート機能

画像はSteamストアページより引用
難解な謎解きが続くとプレイヤーの挫折につながりやすいですが、多くのノベルゲームではヒントや進行サポートの充実により、そのストレスを緩和しています。
本作でも、推理を間違えるとやり直し画面でヒントを得ることが出来ます。その他にもプレイヤーがゲーム進行に詰まってしまわないように配慮された設計になってるので、推理に自信のない方や初心者の方でも楽しめるようになっています!
操作性やUI
基本的なゲーム進行は実写映像を見る事で進んでいきます。操作が必要なのは推理編での「仮説」組み立て時と、解決編での選択肢の選択です。
難しい操作はなく、誰でも簡単に楽しむ事が出来ます。
プレイ時間・ボリューム感
本作の平均プレイ時間は10時間~20時間で、推理にどれくらい時間がかかるかでプレイ時間が前後しています。
重厚なストーリー展開や緻密な謎解きがあるため、クリア後も満足感を得られます。
実際にプレイしてみた感想・評価
実際に【春ゆきてレトロチカ】をプレイしてみて分かった事や、気になった点をご紹介します。購入する際の参考にしていただければ幸いです。※あくまで個人的感想・評価です。
良かった点・気になった点
- 豪華俳優陣による圧巻の演技
- 物語の緊迫感を助長するBGM演出
- 様々な「仮説」を組み立てられる楽しさ
- 時を超えて紡がれるストーリー進行で、惹きつけられる
- 「仮説」は突拍子もない物などが多く、パズルを当てはめる作業になりがち
- 数多く存在する「仮説」を組み立てる度発生するムービー演出が、推理のテンポを悪くしてる印象
本作に向いている人
⚠逆にこんな人は注意
似ている他作品との比較
本作の特徴として
- 実写映像
- 推理・仮説構築
- ストーリー重視
があるので、これらと似た特徴を持つ作品と比べてみたので購入時の参考にしてみて下さい!
作品名 | 主な特徴 | 映像表現 | 推理の自由度 | ストーリー傾向 | 雰囲気・演出 |
---|---|---|---|---|---|
春ゆきてレトロチカ | 実写映像×本格推理。仮説を組み立てて事件を解決 | 実写映像・一部イラスト | 高い(仮説を自由に組む) | 歴史と不老不死をテーマにしたシリアス | 映像演技・演出が重厚。ドラマ体験重視 |
428 〜封鎖された渋谷で〜 | 実写映像×サスペンス群像劇。複数視点を切り替える | 実写写真・映像 | 中程度(選択肢分岐) | コミカルさも交えた多視点ストーリー | テンポよく進行。シリアスとユーモアの混在 |
逆転裁判 シリーズ | 証拠を突きつけ論破する法廷推理 | 2Dアニメーション | 中程度(証拠選択で進行) | コメディタッチの人間ドラマ | 明るい演出とユニークキャラクター |
Her Story | 映像検索型メタ推理。動画から真相を探る | 実写インタビュー映像 | 非常に高い(完全自由探索) | サスペンス・ミステリー | 静かで淡々とした映像体験 |
実際にプレイした感想
映像や演出は非常にクオリティが高く、実写ならではの臨場感をしっかり感じられました。ストーリー展開も序盤から惹き込まれる魅力があり、物語の続きが気になって一気にプレイしてしまうほどです。
ただ、後半の推理パートでは仮説を立てる作業がやや単調になり、同じ操作を繰り返している感覚が強くなってしまいました。また、一部の推理展開はどうしても納得しきれない部分があり、もう少し論理的に整理できる余地があったらいいなと感じました。
総合的には平均値ですが、値段も考慮するとコストパフォーマンスの低さを感じるため、セール時の値段ならオススメ出来る作品になっています。
まとめ|春ゆきてレトロチカの評価と感想
「春ゆきてレトロチカ」は、実写映像を活かした演出と引き込まれるストーリーが魅力の本格推理アドベンチャーです。特に映像の完成度やドラマ性は非常に高く、他にはない没入感を味わえます。一方で、後半の推理パートは仮説を立てる作業が単調に感じやすく、一部の展開には納得しにくい部分もありました。
総合的には、推理ゲームや重厚なストーリーを楽しみたい方には十分おすすめできる作品です。価格がやや高めなので、気になる方はセール時の購入を検討してみるのも良いでしょう。
迷っている方は、ぜひ一度体験してみてください。実写ミステリーの新しい可能性を感じられる一本です。
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本ページに掲載されている画像は「春ゆきてレトロチカ」(スクウェア・エニックス)より引用しています。
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